「Missing」久保田利伸(上戸彩)
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 Published On Dec 23, 2022

1986年9月10日にリリースされた久保田利伸1stアルバム『SHAKE IT PARADISE』に初収録。シングル曲ではないものの自身の代表曲の1つであり、数々のアーティストにもカヴァーされている楽曲である。
同じく久保田の代表作とも言える『流星のサドル』も同アルバムの1曲目に収録されており、シングルカットされていない。

作詞・作曲:久保田利伸
編曲:杉山卓夫

『Missing』の特徴は、何と言ってもサウンドにある。
イントロでは電子ピアノのソロでスタートするが、このメロディーラインが切ないほど悲しく鳴り響くのがポイント。
そこに久保田利伸のしっかりした歌唱力を組み合わせることで、物悲しい質感のあるバラードソングへと昇華していく。

まず気になるのが、同曲は誰から誰に向けられているのかという点。
一人称が「僕」であることから男性目線であることはすんなりわかるが、「君」は一体どんな人物なのだろう?
そのヒントになるのが

 震える瞳が 語りかけてた
 出会いがもっと 早ければと

ここから推測すると、どちらかにはすでに恋人、あるいは配偶者がいることがわかる。
ではどちらに恋人がいるのかというと、これはおそらく「君」。
最後のサビで<僕だけの君ならば>と歌われていることから、「君」はおそらく主人公のものだけではない=他に相手がいると考えられる。
つまり同曲は恋人、あるいは配偶者がいる女性に向けた楽曲であると推測できる。

主人公が勝手に恋人or配偶者持ちを好きになってしまった…という楽曲なら切ない片思いで終わるが、同曲のポイントは相手も自分を好きであるということ。
それを象徴するのが冒頭の

 言葉にできるなら 少しはましさ
 互いの胸の中は
 手に取れるほどなのに

というフレーズと、後半の

 届かないものならば
 見つめかえさないのに
 瞳奪われて 動けない

手に取れるほどにわかる相手の胸中に自分への思いが感じられなかったら、おそらくこんな名曲は成立しないだろう。

このどうしても叶わない恋であるという点が、楽曲の切なさを増幅させているのではないか?

残念ながら、楽曲内では二人の恋の結末は歌われていない。

それどころか主人公の気持ちが歌われているだけで、実際にどうこうしたという事実は歌われていない。

単なる「不倫」ととるか、切ない「純愛」ととるかは人それぞれ。
いろいろな愛の形があるから男と女はたまらなく悩ましい。

 僕だけの君ならば
 この道をかけだして
 逢いに行きたい 今すぐに

#Missing
#上戸彩

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